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名古屋周辺での部品加工におけるコスト・納期にお困りの方へ
2021年4月8日
機械を構成する部品は様々ありますが、部品同士を固定したり、回転の力を直線の力に変えたりする「ねじ」は多くの人が目にすることの多い部品ではないでしょうか。
今回は、ねじの基礎として、各部の名称と構造、種類をまとめていきます。
ねじ各部の名称・構造の基礎的なポイントをまとめていきます。
○ねじには「おねじ」と「めねじ」があり、それぞれの断面を見ると、山と谷があります。
おねじの場合、外側の径を外径 内側の径を谷径 といいます。
めねじの場合、内側の径を内径 外側の径を谷径 といいます。
一般に、おねじの外径とめねじの谷の径、おねじの外径を「呼び径」といい、めねじは嵌るおねじの外径で表します。
○隣り合う山の中心間距離をピッチ(pitch)といいます。
ねじの谷の幅がねじ山の幅に等しくなるような仮想的な円筒の直径を有効径といいます。
有効径は強度計算などに用いられる寸法です。
ねじが1回転したときに進む距離をリードといいます。
リードに対するねじ1回転分の長さが作る角度を「リード角」といいます。
リードL はピッチpと等しくなります。
○右ねじと左ねじがあります。
通常は右ねじで、時計方向(右回転)に回転すると締まる(前進)方向に進みます。
左ねじはその逆なので、「逆ねじ」と呼ばれることもあります。
ねじの種類には、切り込みの形状や構造の違いから「三角ねじ」・「台形ねじ」・「角ねじ」・「ボールねじ」があります。
ねじ山が三角形のねじです。緩みにくいので、締結用に使用されます。
メートルねじ・ユニファイ(インチ)ねじ・管用ねじなどがあります。
最も一般的なねじです。
メートルの「M」と、ねじの呼び径を合わせて「M10」のようによびます。
ねじ山の角度は60°です。
インチねじともよばれます。
名前の通り、インチ単位に合わせて作られたねじです。
「UNC」または「UNF」と表記されます。ねじ山の角度は29°(30°)です。
○ メートルねじ・ユニファイねじは緩みにくく、締結用ボルトなどに使われます。
種類として、細目ねじ・並目ねじがあります。
一般に細目ねじは並目ねじに比べて肉厚の薄い部品の締結に向いています。
世界中で使われるねじの殆どは並目ねじで、細目は非常に緻密なレベルでねじの嵌合が必要とされるケース等、何か特別な理由がない限り使用されることは殆どないと言っていいでしょう。
管を締結するための特殊なねじです。「G」または「R」で表記されます。
ねじ山の角度は55°です。
緩みにくく、気密性が高いのが特徴で、管の接続などに使われます。
種類として、管用テーパーねじと管用平行ねじがあります。
円錐形のねじで、先端に行くほど細くなります。
おねじをISO規格で「R」(旧JIS規格ではPT)、めねじをISO規格で「Rc」(旧JIS規格ではPT)と表し、この記号にサイズを付け加えて「R1/8」などと呼びます。
円筒形のねじで、先端まで均一の太さ(平行)になっています。
おねじ・めねじ共にISO規格で「G」(旧JIS規格ではPF)と表し、更にサイズを付け加えます。
おねじの場合はサイズの後に、更に有効径の許容差による等級「A」もしくは「B」を付け加えるので、「G1/4B」などと呼びます。
○ねじ:らせん状の溝があるネジ全般の総称。
○ボルト:頭の形状が六角や四角形の雄ねじを指すことが多い
○ビス:木ネジや小ネジなどの小さなネジを指すことが多い
○六角ボルト
○六角穴付きボルト(キャップスクリュー)
○フランジ付きボルト
○低頭ボルト
○皿ねじ
○鍋ねじ
○トラスねじ
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