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2024年10月7日
樹脂の切削加工は、工作機械を用いて材料を削り出して形状を作り出す方法で、金属や木材と並んで多くの分野で使用されています。
この記事では、樹脂の切削加工の特徴や方法、作業工程、および注意すべきポイントについて解説します。
切削加工では、削る際に摩擦が生じ、熱が発生します。樹脂は金属と比較して熱伝導率が低いため、加工中に蓄積した熱により膨張や冷却後の変形が起きやすいという特性があります。
このため、樹脂の切削加工は他の素材よりも難易度が高く、摩擦による熱を抑えるための工夫が必要です。適切な切削油やクーラントを使用したり、工具の接触面積を減らしたりすることで熱の影響を軽減できますが、高精度な加工には経験と技術が求められます。
当社が使用する樹脂切削加工設備には以下のようなものがあります。
手動で操作する旋盤で、円形の加工に適しています。作業者の技術が要求されるため、精度を出すには熟練が必要です。
数値制御装置を備えた旋盤で、自動で高精度な加工が可能です。樹脂特有の熱膨張なども考慮した設定が求められます。
回転するフライスを用いて、ワークを前後左右に動かして加工します。数値制御により、複雑な加工が可能です。
穴あけやフライス加工など、多様な加工を自動で行う装置で、複雑な形状の加工に向いています。
丸物の加工に加えてフライス加工が可能な機械で、複雑な形状の加工に適しています。
当社の樹脂切削加工は、以下のようなステップで進められます。
図面がある場合はそれを確認し、問題がなければ製作方法を検討します。図面がない場合は、2Dおよび3D-CADで設計を行い、材料や製作方法を提案します。
旋盤やマシニングセンタなどの加工設備を使って切削を行います。1台の設備で加工が完了する場合もあれば、複数の機械を組み合わせることもあります。
加工が完了した後、測定工具や測定機で寸法を検査し、品質を確認します。
樹脂の切削加工には、特に次のような注意が必要です。
樹脂は熱による変形が起きやすいため、加工時にはクーラントの使用や適切な加工条件の設定が重要です。
材料や製品の形状に合わせた工具の選定が、加工の精度と効率を大きく左右します。
樹脂は柔らかく、切りくずが製品を傷つけやすいため、切削工具や加工中の切りくず処理に特に注意が必要です。
樹脂には内部応力が残っているため、加工後に変形することがあります。特に高精度な加工では、この点を考慮する必要があります。
当社では、幅広い加工ネットワークを持っているため、単品の樹脂加工から、量産品まで対応可能です。開発部品の試作や量産も当社にお任せください!
当社では、樹脂加工品の実績が多数あります。そのため、他社では加工できなかったような材質の加工もお任せください。
当社では、お客様の部品調達代行を行い、調達に掛かるコストや手間を大幅に削減いたします。
樹脂の切削加工は、他の素材と比べて熱の影響を受けやすく、加工精度を高めるためには特別な工夫が必要です。この記事で紹介した注意点を参考に、樹脂製品の製作や加工業者選定時に役立ててください。