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技術コラム

検査工程で欠かせないゲージ!限界ゲージとは?|名古屋部品加工センター.com(愛知県)

2021年2月4日

精度の高いものづくりでは、ゲージや測定機器を使用した測定・検査が欠かせません。今回は1966年創業以来、精密測定分野で広く産業を支えてきたオヂヤセイキの商品を参考に、「通る」か「止まる」かを判断基準としたゲージを使用した検査で、生産加工した部品の雄ねじや雌ねじが正しく加工できているか確認するために使用する「限界ゲージ(ねじゲージ)」について説明します。

(参考)オヂヤセイキ カタログ NO.17

限界ゲージ(ねじゲージ)とは

直接製品の検査に用いられるもので、製品の許容限界寸法を基準とした測定端面を持った一対の限界ゲージです。機械部品の寸法が許容される寸法公差の範囲内にあるかどうかを検査し、最大許容寸法のゲージ(通りゲージ)と最小許容寸法のゲージ(止まりゲージ)とからなるものです。
主なゲージの種類

穴軸用限界ゲージ

穴と軸の嵌め合いの互換性を得るために、穴または軸の最大許容寸法および最小許容寸法を基準とした測定端面を持ちます。

ねじ用限界ゲージ

ねじの検査に用いるねじ用限界ゲージはねじ規格と同じ等級に定められ、それに対応した通りと止りで一組となっています。

テーパねじゲージ

管、管用部品、流体機器などの接続において、ねじ部の耐密性を主目的とする部品の寸法検査に用いられます。

テーパゲージ

各種機械部品、工具などのテーパ部の角度、円錐直径および当りの状態を検査し、製品の互換性を得るために使用されます。

限界ゲージ(ねじゲージ)の使い方

ナットのねじを検査する場合、両側に雄ねじがある、ねじプラグゲージを使います。


左側:GP-右側:NP

① 通り検査:GP側にナットを入れます
このとき、無理なく奥までしっかり通り抜ければOK!・・・②へ

② 止り検査:NP側にナットを入れます
このとき、2回転以内で止まればOK! 以上、通り・止り検査がOKであればこのナットの検査は合格となります。
ボルトを検査する場合はリングゲージを使用します。
プラグゲージと同様に通り検査・止り検査を行い、上記のように判定します。

★ただし、旧JIS・新JIS規格での判定基準が違います! 〇旧JIS

通り側ゲージは無理なく通り抜け、止り側ゲージはどちらからも2回転以上ねじ込まれないこと 〇新JIS

通り側ゲージは無理なく通り抜け、止り側ゲージはどちらからも2回転を超えてねじ込まれないこと

旧JIS・新JIS規格による相違点

〇旧JISの表記

・通り:GP
・止り:WP(工作用)⇒精度が高い
・ IP(検査用)⇒JIS範囲で精度は甘め
※特に指定がなければWP
・等級:標準 1、2、3等級
〇新JISの表記(ISO導入による)

・通り:GP
・止り:NP
※工作用・検査用の表記がなくなりました!
・等級:6H(ねじプラグゲージ)
・6g(リングゲージ)

★現在は新JIS規格のものを薦めています!

弊社では、様々なメーカーのゲージを多種多様に取り扱いしております。また、特注のゲージも作成できます。お声掛けお待ちしております!(大きいサイズのゲージは加工実績がございます。下記リンクよりご覧ください♪)

当サイトの部品加工実績事例

〇大型リングゲージ(旋盤加工・研磨)

本製品は、高速主軸のベアリング軸受用の特注測定ゲージです。SKS31を使用しており、不変形性に優れており、形状変化が少ない材質を使用しております。

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