お気軽にお問い合わせください
営業時間 / 平日9:00~17:00
名古屋周辺での部品加工におけるコスト・納期にお困りの方へ

2026年9月7日
「試作品を1個だけ作りたいが、金型代が見合わない」
「3Dプリンターで作ってみたが、強度が足りず実機検証にならなかった」
「量産と同じ材質で、摺動性や耐薬品性を確かめたい」
樹脂部品の開発初期では、こうしたお悩みをよくお伺いします。射出成形は量産では最適な工法ですが、金型製作に時間と費用がかかるため、形状がまだ固まっていない試作段階では手が出しにくいのが実情です。
こうした課題に応えるのが 樹脂切削試作 です。本コラムでは、樹脂切削試作の基礎から材質選定のポイント、実際の加工事例まで、名古屋部品加工センター.comを運営する有限会社パール金属が現場目線で解説します。
樹脂切削試作とは、NC旋盤・フライス盤・マシニングセンタといった工作機械を使い、樹脂のブロック材や丸棒を刃物で削り取って目的の形状に仕上げる試作方法です。
射出成形のように金型を必要としないため、初期費用をかけずに1個から製作できます。CADデータや図面さえあれば、そのまま削り出しに入れる点が最大の特長です。
削るのは実材料そのものです。3Dプリンターの樹脂や代替材とは異なり、強度・摺動性・耐熱性・耐薬品性といった性能を、量産品に近い条件で評価できます。「試作では問題なかったのに量産で不具合が出た」という手戻りを防げます。
金型製作費が不要なため、初期投資を大幅に抑えられます。「まず1個だけ作って現物で確認したい」という開発初期のニーズに、そのまま対応できます。
CADデータを修正して加工プログラムを作り直せば、新しい形状をすぐに削り出せます。金型の改修と比べ、開発サイクルの回転速度がまったく異なります。
積層造形と違い、削り出しは狙った寸法を直接つくり込みます。仕上げ工程を追加すれば、鏡面に近い面粗さまで作り込むことも可能です。
樹脂の試作工法にはそれぞれ得意・不得意があります。
※納期・費用は形状、材質、数量によって変動します。

選定の目安は、「形だけ確認したい」なら3Dプリンター、「実際の材質で機能を検証したい」「精度が必要」なら樹脂切削試作、「数十個以上まとめて必要」なら真空注型や簡易金型、という切り分けになります。当社では、いただいた図面と用途をもとに最適な工法をご提案しています。
万能な工法はありません。正しく理解して選ぶことが大切です。
樹脂は金属に比べて熱伝導率が低く、切削熱が局所に溜まりやすい素材です。切削条件や冷却の管理を誤ると、寸法が狂ったり溶けたりします。
素材内部に残った応力が、削ることで解放されて反りにつながります。厚みの大きい部品や薄肉部品では、荒加工後に一度寝かせる、アニール処理を挟むといった工程設計が必要です。
ナイロン系は吸湿によって寸法が動きます。金属と同じ感覚で公差を詰めると、実使用環境で嵌合不良を起こすことがあります。
刃物が届かない深い中空形状やアンダーカットは、削り出しだけでは成立しません。分割加工+接着などの工夫で対応します。
塊から削り出すため歩留まりは低く、数量が増えるほど成形工法に対してコスト面で不利になります。

材質は「性能が高いものを選ぶ」のではなく、必要な機能を満たす最も扱いやすいものを選ぶのがコスト最適化の基本です。用途をお伝えいただければ、代替材質のご提案も可能です。



図面がない段階からのご相談でも、現物と用途から形状を起こして試作するところまで対応できるのが当社の強みです。
名古屋部品加工センター.comでは、樹脂切削試作について次の体制でご対応しています。
「この形状は削り出せるのか」「この材質で狙いの精度は出るのか」といった段階からで構いません。まずはお気軽にご相談ください。